脳みそを信じるな

時々猛烈に死にたくなることがあって、

そういう時は大体、頭の中のもうひとりの自分が暴れている。

 

本を読むときに頭の中で声を出して読む自分と、平静な時に頭の中で色々と思う自分とは多分同じだと思う。例えばそれを「自分」と名付ける。

そして日常生活でささないミスをした時に、罵詈雑言をひっさげて出てくるもうひとりの自分を「裏自分」とする。

私の頭の中にはこの二人が存在し、普段は「自分」が全面で活躍しているが、日常生活のささいな失敗をきっかけに、「裏自分」が飛び出して来て「自分」に罵詈雑言を浴びせるのだ。しかもそれを止めるのが難しい。

 

で最近ふと思った。この「裏自分」て何なの?と。

自分でコントロールできないし、いつもの「自分」が萎縮するし、しかも「お前なんか死ね」とか言ってきて実際に死にたくなるまで追いつめてくるし。

 

この「裏自分」(要するに自己批判)っていう存在があるのは何か意味があるのかなと、先日色々と検索してみたら「マインドトーク(自動思考)」というものだそうで。

 

自分の頭の中で勝手に沸きあがってくるもので、しかも内容は大体がネガティブなもので、人間が生存するため、「危機」を知らせるために脳が勝手にやっている事だそうだ。そしてネガティブなマインドトークの言うことばかり聞いていると、現実の認知も歪んできてしまう。まさに私の死にたい原因ではないか・・・。

 

解決法としては、マインドトークと実際の自分とは別のものだという認識を持つことだそう。しかしいくら脳が「危機」を伝えるためだとしても、宿主の生命を絶てというのはやりすぎじゃないだろうか。

瞑想やマインドフルネスなんかは、もしかしたら「マインドトーク」を止めるために開発されたのではないだろうか。瞑想やマインドフルネスを行うと、やりたい事が明確になるとか精神が落ち着くとか言われているけれど。

そんなに効果があるならそもそも「マインドトーク」って本当に必要なの?と思う。

そして、よく自己肯定感を回復させるにはその日あったできた事を寝る前に3つ書きましょうなんて言われるが、それはネガティブなマインドトークを徐々にポジティブに作り変える作業なんだなとわかった。

繰り返される何万語のネガティブワードがポジティブワードに変わり、しかもそれは自動思考として自動的に自分に浴びせられるとしたら。それってかなり自信になるなぁと思った。

 

とりあえず、脳内で自動的に繰り返される罵詈雑言は脳が勝手におしゃべりしているだけで、実際の私には関係の無いことなので、私は自殺など考えなくても良いのだ、という結論に至った。逆に言えば自分の脳みそに殺されそうになったのだと思うとちょっと怖いな。